【98374 ダブルモンク ブラック STAFF COLUMN】

98374イメージ

ジャランスリウァヤの「98374」は、フォーマルにも履けるダブルモンク。

アッパーに仏ディプイ社のフレンチカーフ

フレンチカーフ

「カーフ」とは、生後6ヶ月以下の仔牛の皮を鞣したもの。仔牛はキメが細かく傷が少ない美しいのが特徴です。人の赤ちゃんの肌と同じです。個人的な感想ですが、柔らかく履き馴染みも早いと思います。

アウトソールには英ダイナイトソール

ダイナイトソール

「レザーソール」の魅力は多々ありますが、現代の歩道・建物・駅構内などの滑りやすい路面を考えると機能的な「ラバーソール」を選択される方も増えています。
革底派の方も、滑って転倒もしくは転倒しそうになった経験はあるはず。また、雨の日にはラバーソールタイプの靴を履かれると思います。ダイナイトソールであれば、雨天時に強い味方になってくれます。但し、履き始めは凸部が削れておらずツルツルなのでグリップが効かず滑る時もありますのでご注意ください。

アウトソールの修理・交換

ソールは、着用と共に摩耗していきます。かかと・つま先が一番削れます。履き込んだ後は、1万5000円程度で「オールソール交換」が可能です。
ここからは個人的意見ですが、まずコストの安いヒール交換から行います。市場価格では4000円程度で、オールソールより安くつきます。つま先のステッチは少々切れていてもすぐに外れる事はないので大丈夫です。再びヒールが削れる頃にはつま先も大分削れているはずなので、そこでオールソール交換しましょう。ウエルト(アウトソールゴム部の上の層)まで削れが到達しそうな場合は急ぎオールソール交換をお勧めします。そのまま着用し続けてウエルトにダメージが入るとウエルト修理費用も必要となるので高くつきますよ。

インソール

インソール

ブランドの型押しをされたソックシートの下にはラテックススポンジが敷かれています。クッション性を高め、歩行時の衝撃を和らげてくれます。他メーカーには見られない仕様です。

ゴムストラップ

ストラップ部

ダブルモンクの金具はラバーになっているので留めたまま靴べらで履けます。営業先が個人宅など訪問時に靴を脱ぐ場合には、靴紐が無いので靴べらがあればスマートに着脱ができ先方をお待たせすることがありません。座敷での懇親会・宴会時にも最適です。
後々、ゴムが伸びてしまった場合も専門の修理店であればゴムの付け替えも可能です。

木型:11120

幅は広め、甲は少し低めに感じます。程よく捨て寸があるので身長に対して、足が小さい人にもお勧めです。対して身長が低く足が大きい方には少しアンバランスとなるかもしれません。リアルショップでは甲に合わせると幅が余ってしまうという方もいらっしゃいました。そんな方は、足先だけの中敷で調整してあげるとフィット感が増します。

最後に

ジャランスリワヤイメージ

上質な素材を使いながら手間のかかるハンドソーンウェルテッド製法で作られたジャランスリウァヤの靴は、日々のケアでより美しくなっていきます。5万オーバーの靴と比較すると細かい仕上げの部分では劣りますが、ケアを繰り返す事で荒い部分も次第に無くなっていきます。逆に、どんなに良い靴でもケアしないと弱っていきます。お手入れする事で長く愛用いただける一足となりますよ。


→オンラインストアを見てみる
カテゴリーMENS